青?裸々な日常
2012年10月1日~
第203号 飲んじゃえ飲んじゃえーー。



1日(月)
鉄十郎師匠が亡くなって5年が経つという。早いような遅いような。
内輪の集まりがあり、出席した。


2日(火)
7時すぎに起きたが眠い。ソファーでウトウトする。
こんなことは珍しい。気候のせいか。


3日(水) 那覇稽古
いつものように沖縄に来た。そしていつものように仕事をする。
「いつものように」出来ることがありがたいのだ。


4日(木) 志の輔独演会 エポックなかはら
毎年この会には連れてきてもらっていると思っていた。
でも実はそうではなく、出番のないときでも遊びに来ていたのだった。


5日(金)
川崎というか生田というか、来ている。
昨夜、帰宅したのが1時ちょっと前だった。
なので今、眠い。二日酔いはない、良かった。

昨夜は終電で帰ってきたのだけれど、家の鍵を落としてしまった。
帰宅して、あわてて駅までの道を捜したが見つからず、駅では「何も落ちてなかったよ」と言われるし。
とりあえず紛失届を出そうと、今夜改めて駅に行った。
銀のネズミのキーホルダーだと言うと、すぐに判った。
昨夜、終点の駅に届けられていたという。
良かった良かった。このネズミが気に入っている。
以前のマネージャーがどこかのお土産にと買ってきてくれたものだ。
無事に手元に戻ってきたのだ。
ホッとした。


6日(土)
外に出るとなかなかに暑い。
半袖で充分だ。
と思いながら出かけたが
空が雲ってきた。
午後からは稽古だ。
雨になるとお弟子さんたちが気の毒だ。


7日(日)
稽古の合間に東京駅へ。
しょっちゅう来ているのに。
そのしょっちゅう来ている間に切符を受け取っておけばよかったのだ。
いつもはうまい具合に行くのに今回だけは間を違えた。
鉄六と鉄七が浜松に行く新幹線の切符を
この間で取りに来なくてはいけなくなっていた。


8日(月・祝) にっかん飛切落語会 第342夜
というわけで本日は「にっかん飛切落語会 第342夜」であった。
志の輔師匠に「何か考えられないか?」と言われ、色々考え、色々あって
鉄九郎・鉄六・貴音・晴久で「たぬき」をやろうということになった。
浦安で三七郎くんの唄でやった「たぬき」。今回は三七郎くんの都合がつかない。
彼の代わりはいないのだ。いや、長唄「たぬき」ならいくらでも唄ってくれる人たちはいる。
けれども志の輔らくごでやる「たぬき」は彼でないとダメだ。
じゃあ「たぬき」はやめるか。
考えた。
新幹線で師匠と飲んで酔っ払って、名古屋あたりから寝たようだ。
寝ている頭が考えた。東京駅に着く前に起きたら、師匠も起きたとこだった。
「僕が弾き唄いでやるってのはどうでしょ?」
じゃ、それで進めろということになった。

弾き唄いとなるとワキ三味線はもちろんのこと他にもいてほしいな。
鼓や太鼓や小物、できれば器用な笛吹きも。
ここが僕の運の良いところ、貴音さん晴久さんが空いていた。
ツイている。
ネタを考えた。
そして今日やった。
終わった。
ホッとした。
また新しいページが出来た感じではある。
9月10月と僕の中では今までになかった新しいネタがトントントンと増えてきた。
いろんな方向ってのがあるものだと思う。
それを志の輔師匠が僕にやらせるのだ。しかし、つくづく、偉大な人だ。


10日(水) 岡山稽古
稽古終わりにみんなでご飯を食べるのも楽しみのひとつ。
今夜は前々からの僕のリクエストでお鍋にしてもらった。


11日(木) 浜松稽古
朝に来て緑の中を走り回って夕方から稽古。


12日(金) 浜松稽古
今日は昼からずーっとお稽古。
いつものように終わると宴会をし、ヘベレケで新幹線に乗る。





13日(土)
二日酔いだが稽古が始まる午後までには治った、よしよし。


16日(火)
昨日一昨日とゴルフに行き、今日は一人でまわっている。
このコースはご飯が付いている。
とんかつかオムレツかカレー。
以前悩んでたら、おばちゃんが「とんかつがおいしいですよ」と言うので、とんかつにした。
どうもそれからというもの毎回「とんかつですね」と言われる。
ま、言うほどおいしくはないが、断わるほどまずくもないので
「はい」と言ってとんかつを食べていた。
前回、さすがに飽きて「今日はオムレツです」と、きっぱり言ってみた。
「はい」と言っておばちゃんは、厨房に向かうと「とんかつー」と言った。
「おばちゃん違うよオムレツだよ」と言うと「はい」と言って笑っている。
数分後にとんかつが来た。

なんなんだろ?

今日はそのおばちゃんがいない。
僕はオムレツを注文した。
出てきたのはやっぱりとんかつだった。


22日(月) 志の輔らくご in ACT 初日
昨夜は酔った。ゴルフには大概車で行くので、終わったら「じゃっ」と言って帰る。
楽しいゴルフの後にポツンと帰るのはさびしいものなのである。
昨日は「終わってから飲みますので電車で集まりましょう」ということだった。
なのでゴルフ終わってからも
「よーし、これから飲めるぞー」という感じでテンションも下がらなかった。
ということは飲みすぎるってこと。家に帰ってお風呂も入らずに寝た。
まぁ、ゴルフ場できっちり入っているのでそんなには汚れてないだろうと。
今朝チラッと目が覚めた時、二日酔いらしい感じだったので目をつむりまた寝た。
10時過ぎに起きた。だいぶ元気になっていた。

今日から志の輔アクトが始まる。
楽屋入りまでにはまだ時間がある。
西台の大勝軒に行き、つけそばを食べれば完治だろう。

その思惑のとおり完治した。
ACTシアターに向かう。


23日(火) 志の輔らくご in ACT 
「中村仲蔵」をやっている。
何年かかけて色々な小屋でやってきたが、ここで一区切り的な感じがしている。
あくまでも僕が思ってることだけど。


24日(水) 志の輔らくご in ACT 
今日も二日酔いである。
昨日の終演後、志の輔さんと数人で打ち上げを。
まぁ笑った笑った。
そしてやっぱり二日酔いである。
さてと、今日は忙しいのだ。がんばらなくっちゃ。
まずは赤坂の家元宅で今月末の伊東での仕事の稽古をする。

忙しい時に限ってアクシデントは起きる。
娘が家のカギを持って出なかったという。
ったく
赤坂まで取りに来るお金もないという。
ったくたく
しゃあない池袋まで届けてやるかと。

再び赤坂に戻ってくるとスクハジと来月のライヴの稽古をする。
そして志の輔ACTの始まり。


25日(木) 志の輔らくご in ACT 千秋楽
ついに髪の毛を切る。
いやいや伸びてた伸びてた。
やっと切れた。

そして志の輔ACT千秋楽。
今回、一席目は忠臣蔵全段のあらすじを語ったのであるが
歌舞伎関係の僕の知らないことばかりで
「へぇ」「なるほどー」「いやいや全然知らなかったす」とか感心するばかり。
いやいや勉強になりました。

《飲んじゃえ飲んじゃえ事件》
22日の朝、二日酔いでやっと起きた僕は携帯をチェック。
すると21日の14時くらいに志の輔師匠から電話が入っていることに気がついた。
あれ、へんだな?
その時間はゴルフの最中だから気がつかないにしても、ハーフ終わる前だしなぁ、
お昼ご飯の時に気がつくはずだけどなぁ。
などと思ったが、なにせ今日から志の輔ACTの始まりである。
何か相談だったのかもしれないし、あわてて電話をする。
テ「おはようございます。すみません、昨日お電話もらってて、出られなくてすみませんでした」
志「うん・・・・・」
あらっ、寝起きかしら?
それとも怒ってるのかな?
テ「・・・・」
志「うーーん」
あらら、機嫌わるいぞこりゃ、ひょっとしたら大変なことしちゃったかしら・・。
志「うーーーん、そうじゃないんだよー」
わーーーー、怒っている、なんだかわかんないがとんでもないしくじりをしたんだーーー
わーーー、終わった、これで終わりだ、あー 楽しかった数年間だったなーー、終わったなそれも。
志「お前がかけてきたんだよ」
へっっっ????
な、なに?
テ「・・・・」
志「お前が電話してきたんだよ」
テ「おおおっ」
志「おおおじゃないよ、お前がかけてきたんだよ、それでさ、『もしもーし』って出たらさ
  ザワザワザワザワしててさ、なんかお前の騒いでる声が聞こえるんだよ。
  『おーい鉄九郎ーーー』って言ってもダメなんだよ。
  そしたらお前のでかい声で
  『わーー、いいじゃん、飲んじゃえ飲んじゃえーー、ひゃーーはっはははは』ってさ」
テ「えええええっ!!!」
志「『こっっっのっっっっ、バッカやろーーーーーーー』って言ってもダメなんだよ」
テ「ひゃはははははは」
志「ばっか、なっっにやってんだーーー(笑)」
テ「確かに言いました、このホール終わったらお昼だから飲んじゃえって(笑)」
志「ばっかやろー、ゴルフ場で騒ぎやがって(笑)」
テ「はははははは」
志「俺はさ、富山の楽屋でさ、出番待ってたんだぞ」
テ「はははははははははは」
志「ばっかじゃないのっ、飲んじゃえ飲んじゃえーーって」
テ「誤作動でございます」
志「そりゃそうだろ、わかるよ、お前のやることは。どうせゴルフ場の景色でも写メしてたんだろ」
テ「おおおおっ、さ、さすが」
志「さすがじゃねーよ」
テ「いやぁ、しかし、なんで志の輔師匠にかかったんでしょーね、誰でもいいのに」
志「ほんとだよな」
テ「やっぱり師匠は持ってらっしゃいますねぇ」
志「じゃかーしーわーー」

21日は志の輔師匠が富山に行っているとわかっていたので
休日にしかできない気のおけない仲間たちとゴルフをしていたのでした。
そして今朝起きて寝ぼけていた僕は、着信履歴と発信履歴を見間違ったのでありました。
この話はその翌日もまたその翌日も楽屋や打ち上げで師匠によって語られました。
さらに師匠のすごいところは、さらに二人くらい師匠に誤作動で電話しちゃった方たちも現れ
ネタは膨らんでいき、各方面で発表していらっしゃいました。
しくじったんじゃなくて良かった。


26日(金)
めちゃめちゃ二日酔い。
娘が買い物に連れて行けと言う。
仕方がないので109に行く。


27日(土) 伊東
伊東に来たのは何年ぶりだろ?
家元のお仕事です。
今日はリハーサル。





28日(日) 伊東旧見番 豊楽踊り
久しぶりに地方をする。
踊りの伴奏ね。
楽しかったでーす。

というわけで伊東の見番のお仕事が終わり、
みんなで新幹線に乗った。昨日下ざらいで今日が本番。
今日は二回公演だった。
とても楽しい仕事だった。
まもなく東京駅に着くころ、僕の携帯がなった。志の輔師匠からだ。
今日から栃木方面に泊りでゴルフなのだ。
僕は明日だけ参加することになっている。
志「もしもーし」
ろれつがあやしい志の輔師匠。
だいたい17時くらいから飲んでいるんだからもうヘベレケだろう。
志「明日は8時30分にスタートだぞ」
テ「はい」
志「だから、あれだな、4時くらいに来ればいいな」
テ「早すぎるっしょ」
志「ははははは、じゃな、気をつけて来いよ」
東京駅に着き、家元やみんなと別れた。
さてと、帰ってから明日の支度をしなくちゃ。


29日(月)
100キロ走った頃、夜が明けた。
さらに数十キロ走りゴルフ場に到着。
まだ誰も起きてないだろうからとこっそり練習をし、ロッカーに戻ってきたら
志の輔師匠に会った。
志「4時30分に来いって言ったじゃん」
テ「わっ、覚えてらっしゃったんですか、かなりベロベロでしたけど」
志「ばっか、お前じゃないよー『飲んじゃえ飲んじゃえーーー』(笑)」
楽しい一日が始まった。


30日(火)
お稽古日。
さすがにハードスケジュールだったな。
目をつむるとあっと言う間に寝られるのだ。


31日(水)
明け方に寒くて目が覚め た。
そんな季節になったのだろうか。
そんな感じで10月が終わって行くのだ。


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