青?裸々な日常
2008年1月1日~
第147号  志の輔パルコ・映画宮城野。


1月1日(月)元旦。
明けましておめでとうございます。
さて、31日は、にぎわい座カウントダウン寄席に参加させてもらいまして
志の輔さんたち、お客様たちとともに、めでたく新年を迎えることができました。
幸せな出だしです。
舞台で年を越せるって、芸人冥利に尽きますわ。
恒例のくす玉、新年が明ける10秒前に割ってしまったの。
幕がおりて、手締めをして皆で記念写真。
それから打ち上げになります。
僕らのテーブルは、僕の隣がダメじゃんさん、そしてヒロさん。
僕の前が邦さん、邦さんの隣がはだかさん。
おおおおー、色物チームだ。
芸について語りあったりして楽しい楽しい。
僕がちょいと座をはずし他のテーブルから戻ってくると、僕らのテーブルに志の輔さんが来てた。
志「さ、テツクロが帰ってきたから行くかな」
テ「行かなくていいじゃないですか(笑)お話しましょ」
志「なんだよ、もうこんなに話しちゃったよ、ったくチョロチョロしてんだから」
テ「トイレですよ(笑)」
志「わかったもんじゃないですよコイツは。営業の電話してんじゃないのか」
テ「おかしいでしょ、こんな新年早々」
邦「こいつはやりかねないですよ(笑)」
志「ねーーー、ったく、コイツにだまされちゃいけませんよ。口が達者だから」
邦「僕なんか20年も乗せられちゃってんですから」
志「ねーー、あー気をつけよ(笑)」
テ「これこれこれっ(笑)。またカウントダウン呼んでくださいよ」
志「もちろん!紅白の司会さえこなけりゃやります(笑)」
テ「はははは」
志「あるわきゃない」
テ「でも審査員ってのがあるでしょ」
志「このメンバーで誰が審査員やるんだよ」
テ「いやいや、師匠が。『今年の審査員は、13年目を迎えました、ためしてガッテンの名司会者、立川志の輔さんです』」
志「やらせていただきます」
テ「やるんかいっ!」
志「はははははは」
志の輔さんはすぐ下の弟弟子の文都さんのことをとても気にかけている。ずーっと一緒に育ってきたんですものね。
ちょっと間が空くと「文都は?文都は?」と言っている。
見ていてうれしくなる。
2、30人で盛り上がっている打ち上げの広間でも、フト、二人きりで話してる姿があったりする。
まさに兄弟。

志「さ、お参りに行きましょ」
の声でみんなが立ち上がり、またまた手締めをして、皆でぞろぞろと神社に行きます。
初詣の後は、また飲むのです。
そして解散。

家に着いたのは7時すぎ。
猫たちが出てきて
ニャーニャー言う。
テ「はいはい、おめでとーね、今年もよろしくね」
宇・伽「ニャー」
テ「あ、そんなことより朝ごはんなのね、はいはい」
宇・伽「ニャー」
テ「お風呂入って寝るからね、11時ごろ起こしてね」
宇・伽「ニャー」
テ「絶対に起こしてくんないだろ」

眠い眠い。
家元宅に御年始です。
家元んちの前で鉄六と待ち合わせ。
二人で決めた時間に二人で遅刻。
新年から遅刻師弟。
「おめでとーございまーーす」
みんな来ていた。
松永流は家元がいて、僕の下に忠史朗・忠七郎・忠一郎・和寿三郎といる。
志の輔さんの文都さんに当たるのが、僕にとっては忠史朗ですな。
やっぱ、僕は「マサル、マサル」と呼んで頼りにしている。
これも兄弟。
兄弟たちが揃うことって年に一度か二度。
その時は楽しい。
何を話すわけではないのに居心地が良い。
これが兄弟ってことなのかなぁ、一人っ子の僕にはよくわからないけど。
この世界に入って27年間。
ずーっと一緒にいられるってのは気持ちが良いものだ。
今年も「松永」は、明るくはりきって行きましょう。


1月3日(木)志の輔らくご イン パルコ 初日。
朝7時半起床。
うーーー、目が回るーーー。 めまいだめまいだ、大丈夫かぁ?
1日2日と寝不足なのかなぁ。
とにかく支度をして、荷物を積んで、いざ、渋谷パルコ劇場へ。
10時到着。
今年、松永鉄九郎社中は、毎回7人でお送りします。
レギュラーは三七郎くん、鉄六、鉄駒と僕。
お囃子さんが日替わりで3人ずつ。
さて、山ちゃんのサウンドチェックの後、
曲の練習です。
なにしろ、曲は作ったものの、全員で演奏するのは今日が初めてなのですから・・・。
しかし、さすがは精鋭たち、バチッと決まり、
いつの間にかいらしていた志の輔さんとの打ち合わせも、阿吽で決まり、
ヨッシャーーー、できたでーーー。
やったーーーー!!!
とにかく初日はこれでイケルと。
ま、あとは始まって、いろいろ変わるかもしんないけど。
今年は僕、毎日出勤ですから、いつでも志の輔さんと話せるし。
とにかく、基準が決まればヨッシャーってなもんです。
志の輔さんはいつになくゴキゲン。
年々ゴキゲンになってくる。
志の輔さん何の演目やるのか?
って、スタッフ全員が知らないのです。
志の輔さんしきゃ知らないのですから。
しかも、一席目の新作は、ほんっっっとに今日初めてお客様の前でやるのですから。
ご自分でも「一度だけ浚ってきた」とおっしゃってましたけど。
だからスタッフもドキドキもので構えているのです。
もう10年以上もやってるんだから、だいぶ慣れてきたスタッフですが、それでも、ドキドキしているのです。
その合間合間に音楽入れる、私どもだってドキドキものなのですよ。
でも、リハーサルがあまりにもうまく行ったので、僕は全然ドキドキしなかったです。
楽しかったです。
お客様と一緒に楽しませていただきました。
良い初日が無事に終わり、打ち上げです。
志「あそこは俺が早かったんだな、考えよう」
テ「はい、相談しましょうね」
志「うん」
テ「あとはどうです?」
志「ううん、文句ないよ、助けてもらってありがとーー」
ジーーーン。
これだ。
この一言で惚れてしまうのだ。
この人からアタシは離れられないのだ。
さ、飲むぞ。
イカンイカン、アタシャ車で来てんのやさかい、飲んだらアカン。
無事に家に到着。
とにかく今夜は早く寝よう。
23時に就寝。


1月4日(金)志の輔らくご 2日目。
「体験入学」の人のお稽古を。
おおっ、今年初のお稽古か。
終わって12時。
今日は夜の部19時開演だから、夕方出ていけばいいのね。
時間があるなぁ。
昼寝しよっかなぁ。
などと、言ってる間に出発の時間となる。
今日は電車。
なにせ、池袋~渋谷間の定期を買っている。
定期定期。
スゴイうれしい、定期定期。
電車に乗ってる時、細坪さんから電話があった。
12日の九段会館のライヴ(細坪基佳コンサート Nature of Year 2008)のこと。
渋谷に着いた。
スゴイ人ですなぁ、人・人・人ーーーっ。
パルコ劇場到着。
志の輔さん、昼寝中。
開演。
終演。
志「飲んできなよ」
テ「はーい」
志の輔さんの部屋となっている楽屋でビール。
志「走らなくちゃなぁ、いや、走らないまでも歩かなくちゃなぁ」
テ「お付き合いしますよ(笑)」
志「ジョギングの靴にしたのよ、今日」
テ「おお」
志「そういう靴に替えておいて、車に乗ってんだもの(笑)」
一同「ははははは」
テ「歩かなきゃーー、大事にしてくださいよ。ご自宅からパルコまで歩けるでしょ」
志「歩ける」
テ「一人じゃ淋しいんですよね」
志「それはあるんだよな」
テ「じゃ、みんなで集合して(笑)」
志「明日は昼夜だな」
テ「今年初の昼夜ですからね、間で昼寝して」
志「うん」
パルコから外に出る。
志「一杯飲んでくか?」
皆「はーーい。」
志「楽屋のビールで酔った。お腹減ってたんだ。あったかいもの食べたい。」
皆「はーーい。」
と、居酒屋に吸い込まれて行くのでした。


1月5日(土)志の輔パルコ 3日目。
昼夜公演。
各所の音楽が決まったので、より良い歌詞を考えたりしています。
昨年からなんですが、最初にジングル(テーマ曲みたいな)を演奏しているんです。
題して「志の輔らくごインパルコ」・・・・まんまやんけ。
その歌詞をね、変えてみました。
三七郎くんが実に気安いので「はい、これ唄ってみて」とか言えるのです。
唄が入る曲がジングルを入れて三曲あります。
あとの二曲も徐々に考えていこうなんて思っています。
昨年は、毎回演奏することが出来なかったので、今年は楽しいです。
毎回毎回の積み重ねを志の輔さんとともにやっていけるのですから。


1月6日(日)志の輔パルコ 4日目。
昨日が昼夜公演だったので、3日の初日以来、今日の公演が5回目。
昨日、曲のことで鉄六が言っていたことが気になり、いろいろリサーチして楽屋入り。
志の輔さんの楽屋に挨拶に行ったら、たまたまその話になり、
志の輔さんもそう思っていたらしく「じゃ、そうやってみよっか」となり、ちょいと曲
を変化させてみました。
詳しく書きたいけど、書きませんぞ。
39秒の曲なんです。
本番やってみて、あまりに決まったので「ヨッシャー」という気になりました。
これだからライヴは楽しい。
終演後
テ「ありがとうございました。じゃ」
志「おつかれさま」
テ「あそこ、あれでいいですね」
志「おお、決まったな、気持ちいいよ、あれで」
気分良くパルコを後にいたしました。


1月10日(木) 吉備だんご。
いただいた吉備だんごを見つけた娘
娘「わーーーきびだんごだー」
テ「おっ、いただいたんだぞ」
娘「このきびだんごの手触りって大好き」
テ「そぉ?」
娘「パパも好きでしょ」
テ「う、うん(手触りなど気にしたことがない)」
娘「この手触りのクッション作ってよーーー、金に物言わせてさぁ」
テ「ハハハハ」
娘「えぇ、きびだんごって『吉備』って書くんだぁ」
テ「ああそうだよ、吉備の国だな」
娘「へぇ」
テ「わかってないだろ」
娘「ねぇねぇ、これヘンだよ」
テ「なにが?」
娘「鬼が島に鬼退治に行った」
テ「え?」
娘「どういう意味。わかんないじゃん。ミスじゃん」
テ「え?」
娘「鬼が、島に、鬼退治に行った」
テ「『鬼が島に、鬼退治に行った』だろ」
娘「あぁぁぁ、そっかぁ、『が』ってのがどーもなぁ、他にあるでしょーー」
テ「お前がトンチンカンなだけだろ!」


1月11日(金) 志の輔パルコ。
ここんとこ、毎晩帰りが遅い、遅い、遅い。
午前3時だったりしてます。
志の輔さんと飲んでいるのではないのです。
仲間と飲んでます。
お囃子さんとか、僕より20歳も年下なんでっせー。
もう息子や。
おとーさんと呼んでいいぞ、みたいな。
いやいや、この年齢になると、彼らの年代の人たちと話す機会がなかなか無いので、飲みに行けてうれしかったり、です。


1月12日(土)志の輔さんと細坪さん。
うーー、めっきり寒くなってきたーー。
1月の東京ってこんなに寒かったのかなぁ。
細坪基佳さんの『Nature of Year 2008』と題されたライヴが九段会館でありました。
僕は三浦和人さんと一緒にゲストで出演することになっていて、10日の日にリハーサルもやっていたのです。
九段会館。
おお、なんて懐かしい響きだろうか。
僕が中学生の時、コンサートっていやぁ九段会館だった。
その舞台に30数年して立つとは思わなかった。
楽しかったす。
志の輔さんのパルコ昼夜公演もちゃんとやりましたよ。
細坪さんと志の輔さんは同年代。
このステキな二人とご一緒できて幸せな一日でした。


1月13日(日) 志の輔パルコ。
何年か前に良い美容師さんを紹介してもらって、
「では次回からお願いします」ということになり一度やっていただいたらなかなか良く、
その後も通おうと思ってはいたんだけど、ついつい時間に追われ、その美容室に行けなくなって1、2年。
ずーっと気になってたのです。
場所が渋谷パルコの近所。
じゃ、今月行かなきゃ。
というわけで、本日無事に行ってまいりました。
ああ、すっきりしたわん。


1月14日(月) 志の輔パルコ。
成人の日ということでお休みなんですね。
昨日も今日も志の輔パルコは昼公演のみ。
今、鉄駒が映画の仕事をしていて、その助っ人として音楽の録音をすることに。
僕と鉄駒で三味線弾いて、三七郎くんに唄ってもらう。
『宮城野』http://www.miyagino-film.com/ という映画です。
録音、スムーズに行きました。
楽しかった楽しかった。
監督のタッチャンは鉄駒の同期だから、僕の一回り下くらいかな。
若いスタッフで作りあげている作品。
その年代の人たちのお役に立てて、感謝の一日でした。


1月15日(火) 志の輔パルコ。
稽古日ですね。
その後、パルコ劇場へと出かけました。
志の輔パルコも中日を過ぎました。
音楽のことでモヤモヤしていたんですが、今日、志の輔さんとお話しているうちにすっかり元気になり、いつものお調子者に戻ったようです。
18日からは3ブロック目に突入するパルコ。
元気に走っていただけるよう、全開で演奏するぞーーーっ。
って誓った日から変わってないぞ。


1月16日(水)浜松。
うっ!
新幹線に間に合わないぞ。
浜松に停まるひかりは10時を逃すと12時すぎになってしまう。
10時のに乗りたいなぁ。
でも待てよ。
浜松まで、ひかりで90分、こだまで120分。
30分も違うって思うかもしれないけど、30分しか違わないとも言える。
そのあとのこだまで行こうかなぁ。
などと、ぼんやり考えながら家を出る。
東京駅に着いたとき、ひかりに間に合う時間だった。でもね、僕は立ち食いそばが好きなのね。
必ずと言っていいぐらい、おそば食べて乗るんです、新幹線だって飛行機だって。
でも食べなくてもいいんだよなぁ、浜松着いたら食事しながら打ち合わせだし。でも、おそば食べたいよなぁ。
さて困った。
おそば食べる時間はない。けど、ひかりには間に合う。
でも、こだまでも30分しか違わない。しかも、おそば食べられる。打ち合わせの時間が一時間くらい遅れても大したことはない。
うーん
さ、僕はどうしたでしょーか?
書きなさい。
なんに書くんだよ、どうしたんだよ。
……
早く言えよ!
ひかりの指定を買いました。おそばはあきらめました。でもなにか食べたい、ちょっとだけ。
おにぎりとお茶を買おうと売店に。
ありゃ、いつも売ってるおにぎりないじゃん。二つ三つ入ってんのじゃなくて一つのやつ、ないじゃん。
あ、なんか、一つものあったぞ。
ライスバーガー?
そんな大それたものじゃなくていいんだけどなぁ。
テ「お姉さん、このライスバーガーと温かいお茶をくださいな」
店「はい」
テ「あ、ライスバーガー温めてくださいな」
店「電子レンジが無いのでこのままで、はい、440円です」
おっ!
冷たいまんまのライスバーガーかいっ!
お腹によくないんじゃなーい。
あたしゃ、「好物はなに?」って聞かれたら、「温かいもの」って答えるほどの温かいもの好きなんよー。
えー、冷たいのー。
電子レンジなかったら、せめて、手のひらで10秒くらい包んで「はいどーぞ」くらいしてほしいなぁ。
異議なし!
ま、いいか。
きっと、そうしたいのは山々なんだろうけど、混んでるからな。
冷たいライスバーガーと温かいお茶を持ち、朝青龍のおもろい顔の新聞を買い、ひかりに乗る。
あれから小一時間。 冷たいライスバーガーでお腹冷えてきたぞ。
浜松着いたら温かいものを食べよっと。
異議なし!


1月18日(金)志の輔パルコ。
志の輔らくごがお休みの16日17日は、浜松のお稽古でした。
気分転換するかなと思ったら、そんなことはなく、志の輔さんが頭から離れないわけで。
あのすごいエンターテイメントのお手伝いをさせていただいていると感じれば感じるほど、ホッとすることはなく、でも浜松のお弟子さんたちと一緒にいられることは心地よく、でも志の輔らくごのことは頭から離れなく、という、ごちゃごちゃな感じで帰京。
お風呂入って朝を迎えると、やっぱり起きられなくて、昼近くに起きる。
楽屋入りすると、「あにさん、疲れてるな」と言われ、わかりやすい自分に「どうなの?」という一日。
今日は昨年、『中村仲蔵』で付き合ってくれたツケの滝沢くんと、昨年パルコと戸隠も付き合ってくれた剛二郎くんが来てくれた。
志の輔さんも喜んでくれ、楽屋で一杯飲んじゃったので、帰りにやっぱり、また飲んでしまった。


1月19日(土) 志の輔パルコ。
土曜日なのですな、なぜなら、志の輔パルコが昼夜公演だから。
さ、昼夜で、志の輔師匠6時間しゃべるの巻でーす。
今夜も素晴らしいライヴでした。
娘が友達の家に行ってるというので、パルコの帰りに迎えに行く。
テ「寒いぞー」
娘「ほんとだ」
テ「はー」
娘「ねぇ、冬ってさぁ、はっきり見えるね」
テ「あぁ?ああ、そうだな、乾燥してるからな」
娘「空もきれいに見えるよ」
テ「おぉ、夜空がきれいだな。♪夜桜ぁやぁ」
娘「さくらは咲いてないでしょ」
テ「しかしなんだなぁ、11歳かそこらで『冬は空がきれいだなぁ』なんて言えるんだなぁ」
娘「えへへ」
テ「ったく、女ってのは、そういう感覚なのかねぇ」
娘「142.8センチだよ」
テ「なにが?」
娘「身長でしょ、今の流れからして」
テ「えぇ?全然わかんないよ、なんの流れだよ」
娘「よくそんな風に言うじゃない」
テ「ははは、俺?言う言う」
娘「志の輔さんのうまくいってるぅ?」
テ「ああ、大丈夫だよ、みんな頑張ってくれてるよ。ありがと。そうだ、こないだ観にきたとき、寝なかったか?」
娘「うん、全部見たよ」
テ「へぇ、大人になったなぁ、毎年寝てたのに」
娘「142.8センチだよ」
テ「やるなぁ!」


1月20日(日) 志の輔パルコ。
杵屋三七郎くんは僕の大切な友達で、伝の会にもちょくちょく出てもらっています。
志の輔パルコでは昨年に引き続き、たった一人で唄っていただいています。
今日は、ちょっとした空き時間に、楽屋で弟子のために発声を教えてくださいました。


1月21日(月) 志の輔パルコ。
年明けに蓮二(橘)さんから「はい」といただいた写真。
わーーーー、これ欲しかったーーーっ。
21世紀は21日志の輔らくごの会ーー、略して安田の会の、昨年最後の11月21日の手締めの時の写真だーーー。
一年最後の安田の会では、ヒロさんの手締めが恒例なのです。
普段の安田の会では、ヒロさんは5分間のパントマイムでの登場なので一切喋ることはないのですが、このときだけは喋るのです。
生の声が聞けるとあって、お客様もわくわくしているのです。
そして、最近では僕も呼んでくれるようになりました。
一番後に呼ばれているのに、真ん中に座らされます。
そして、志の輔さんに「なんか一言」と言われ、まじめに御礼を言うと
「ほんとはこんなマジメな人じゃないのです」と言われます。
ではと喋ろうとすると「余計なことは言わなくていい」と突っ込まれます。
こうやって自分で写真を見ると「合成か?」と思ってしまいます。
僕は、こんなスゴイ人たちと並ぶ人間じゃないのにと思います、つくづく。
今月の志の輔パルコも、めちゃめちゃ楽しいし、うれしいけど、
ふと、重責につぶされそうになったりします。
今日は21日。
二ヶ月前の21日は、ニコニコ手締めをしていました。
あれから二ヶ月経った21日、今夜も三本締めの音頭を演奏します。
たった一人で満杯のお客様と綱引きしている、
志の輔さんの背中を見ながら。


1月22日(火) 志の輔パルコ。
お弟子さんのお稽古をしてパルコへ。
今日で3ブロック目がおしまい。
あとは25日からの4公演のみとなる。


1月23日(水)京都稽古。
雪が降ってた。
傘をささずに駅まで歩く。白い自分が出来上がった。
東京駅の新幹線のホームにも雪は吹き込んでいた。
新幹線に乗った途端に熟睡したらしく、気が付いたら京都に着くとこだった。
ほんの小雨の京都。
やっぱり傘は必要なかった。


1月24日(木)西台。
とにかくラーメンは好きです。
毎日一食ラーメンと決めたいくらいに。
子どもん時から。
で、大勝軒は大好きです。
ただ、池袋の大勝軒から入ったわけではなく、
西台の大勝軒から入りました(何に)。
しょっちゅう行きます。
さっき今年初めて行きました(しょっちゅうじゃないやん)。
ここ数年は、「何にします?」とは聞かれず、
「大盛り?」とか「海草?」とか言われます。
今日は「ラーメン?」と言われたので、ラーメンになりました。
風さえなければポッカポカな一日。
さてと、お弟子さんの稽古つけるかな。


1月25日(金) 志の輔パルコ。
昨日はお稽古だったけど、割り方のんびりとした日だった。
テレビゲームもしたし。
なんだか、そんな余裕のある日は珍しい。
今日は11時からお稽古。
17時前に終わり、急いでパルコに。
さて、最終ブロックが始まる日だ。
志の輔さんの状態が気になる。
考えて見ると、今年に入って一番気にしていることは志の輔さんのこと。
別に俺なんかが心配するなんておこがましいことなんだけど、たった一人で走っている人といると、心配というか、なんなんだろ、どんな状態なのか?何を考えているのか?何を食べたのか?・・・・とにかく、ずーーっと気になっている。
こりゃ、ああた、アタシの身体が保ちませんよーー
ま、勝手にそう思ってるんだけどさ。
さて、楽屋に入るといつもの仲間たち。
今月は三七郎くんに和ませてもらっている。
今日は、僕に触発されたのか、デジタルカメラを買ってきた。
三「兄さん、買ったよ、なんとかっていうカメラ」
テ「デジタルカメラか」
三「そうそう」
テ「どれどれ、パシャパシャ」
三「撮ったの?」
テ「うん」
三「見せてよ」
テ「はいよ」
三「なんだよ、ピンボケの写真ばっかじゃない」
テ「うん、ジャンジャン撮るといいよ、そのうち良いのが撮れる感覚が身につくから」
三「そうなの?」
テ「うん、どうせ消去できるんだし」
三「えっ?消せるの?」
テ「え?・・・・消去できるよ」
三「そうなの?」
テ「・・・お前、すっっっっごく底辺以下の質問だぞ」
三「あらっ、そうだった?」
デジタルカメラという代物をよく知らないで買ってくる素晴らしいやつ。っていうか、いまどき、デジタルカメラがなんだか知らない30代っているのかっ!


1月26日(土) 志の輔パルコ。
志の輔らくごインパルコ最後の昼夜公演。
今月、毎週のように志の輔さんがゴルフに誘ってくれる。もううれしくてうれしくて。でも一度も行けないもどかしさよ。
楽屋のケータリングに、「鶴瓶さまから」と書いたお寿司があった。
おっ、いらしてんのかな?
昼の部開演。
実は最後に僕ら舞台に出て演奏してるんです。
お客様が見えた時、この中に鶴瓶さんご夫婦がいるんだろうなぁとは思いました。
最後、手締めの曲を弾き、三味線置いてみんなと一緒に手締めをしようと顔をグイッと上げた時、ニッコリ笑った垂れ目のおじさんと目が合いました。
吹き出しました、私。
目の前にいるじゃん鶴瓶さん。
ニコニコして手締めしてるやん。
もう、おかしくておかしくて。
終演後
鶴「あははは」
テ「きゃー、目がー」
鶴「おうたがなー」
わーい、鶴瓶さんだー。
鶴「いたなーいたなー」
テ「はい、その節はとてもお世話になりましたー」
志の輔さんと鶴瓶さんは、同志な気がする。
戦い続ける男っつうんですか。こんなスゴい男たちって感じ。
鶴「ナンチャン(南原清隆さん)はなんでもやってるんやで」
テ「はい、知っております、とにかく握手してください」
南「あ、こちらこそ、素晴らしい演奏でした」
テ「長唄もどうですか?(笑)」
鶴「ほんまや、ナンチャンならできるわ」
南「鶴瓶師匠は?」
テ「やりまひょ」
鶴「アホ言いな、今度映画で英語しゃべらなあかんのやで」
南「『母べえ』も出てますよね」
鶴「あぁ、おもろかったわ、テツクロ、紅白見てくれたろーな」
テ「はいもちろん、にぎわい座で」
鶴「あ、志のさんのか。らくだのツアー(10月末の日記あたりを)楽しかったな」
テ「はい、あんなに楽しいことは滅多にないですね」
鶴「ナンチャン、飲んでばっかりや」
南「はははは」
鶴瓶さんやナンチャンのテンションを上げてしまう志の輔らくごのスゴさは計り知れない。
夜公演もドッカーンとやり終えた志の輔師匠。
クッタクタで楽屋へ。
師匠、明日千秋楽です。
ご本人しかわからない、いろーーんなことがあったんでしょうねぇ。


1月27日(日)志の輔パルコ 千秋楽。
27日になりました。
いよいよ志の輔パルコ千秋楽です。
いやいや、志の輔さんの背中を見続けた一ヶ月23公演。
まぁ、準備からすると、一ヶ月以上、ずーーーっと頭から離れず、師匠のスピードに振り落とされないようにとしてまいりました。
志の輔パルコに関わって3年目。
しかし、全公演に参加するのは初めてだった今回、得るものがたくさんありました。
始まるものは必ず終わりが来る。
本日無事千秋楽を迎え、そして終わった。
志の輔師匠は元気に「夜公演も出来そうだ」と言い、僕はその言葉にコケた。
どんだけ元気やのん。
打ち上げをし、二次会に行き、最後は長唄メンバーでちょいと寄って帰ってきた。
もう私、今年が終わった感じ。
これから11ヶ月、どうやって過ごして行くのでしょう状態。
ホッとした。
また来年。


1月28日(月)那覇。
翌朝、起きたらまだ暗い。
打ち上げで何時間飲んでたんだろ?
でも、割り方大丈夫だ。
よし、起きよ。
かるーく身支度して羽田空港へ。
ちょっと早く着いちゃった。
ま、いいか。
飛行機に乗る。
目が覚めたら那覇だった。
いいねいいね、「目が覚めたら」ってのがいいですな。
なにせね、熟睡ですからね。
2時間30分という時間を感じさせないくらい寝ますからね。
小雨の20℃、めんそーれ沖縄でございます。
今回の那覇は、いろいろと下準備というか、下調べというか、
いろいろ展開してましてね、とにかく一度行かねばということで来たわけです。
身体はシンドイかなぁと思ったのですが、環境が極端に変わったせいで、
昨日までの疲れ(ま、別にないんですが)は吹っ飛びましたね。
精神的に変われるってのは良いことですなぁ。
思うに近年、何か大きな仕事の翌日は必ずと言っていいほど、東京にいませんね。
といっても、バカンスじゃないんですよ。
次の一歩なんですね。
とても精神的に良い感じがしております。
なんとなく、この沖縄っていうのは、時間がのんびり経過している感じがしますね。
だから、僕みたいな欲張り者は、あそこにもここへも行けるし、これもあれも出来るぞーーって思ってしまうのですが、環境に適応してしまうのか、僕ものんびりな感じになりますなぁ、いやいや、不思議です。
空港からの移動の時、歩くのが速いと注意されて「え?」と思いましたが、「郷に入れば郷に従え」と思いましてね、ゆっくり歩きだしたら、三歩で慣れちゃった、適応しす
ぎ。
ま、それでもいろいろ寄って来ました。
それが仕事仕事ーーー。


1月29日(火)東京。
一泊して帰ってきた東京は寒い!
ま、当たり前ですが。


1月30日(水)フツーの生活。
気がつけば30日ですか。
お弟子さんのお稽古の日。
ずーーーっと。
なんかフツーの生活に戻った感じ。
身体はのんびりしたがってる。
休め休めと言っている。
でも休んだらそのままになってしまいそうだ。
ゴロンと畳に寝転んだら起きられない気がしている。
だから稽古日で良かった。
でも、畳に寝転ぶ時間があってもそうしなかったのは、きっとそれほど休みたいとは思っていないんだろ。
今年はまだまだ始まったばっかり。
しっかり前を向いて行かにゃいけません。

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