青?裸々な日常
2011年10月1日~
第191号 自分勝手がとても良い。




1日(土)
稽古日


2日(日)
今日も稽古日であった。
昨日も今日もろくにブログが出来なかった。
ブログをする感覚にならないのである。
忙しいと言えばそうなのだが、ちょいと時間があるとゴルフを見るからである。
土日はトーナメントがあるから。
今日も無事にお稽古が終わったね。
お弟子さんたちがみんなみんな、それぞれに上手になってもらいたいと願うばかりである。
それにはどうしたらよいかを悩み伝え補佐していくのが師匠の役目か。
ジャンジャン弾けるようになってもらいたい。
そしてその姿を早くみたいものだ。


4日(火)
久しぶりに乗った路線。
急行の通過待ちのため、しばらくその駅に停車している電車。
その中に僕はいる。
ホームでは「足元にご注意ください」というアナウンスが三秒おきくらいに繰り返されてる。
そんなに激しい乗り降りはない駅。
のんびりしたホームに「足元にご注意下さい」と響きわたっている。

以前はこんなアナウンスなかったのになあ。
よっぽど足元に注意しなければならないことが起こったのかもしれない。


5日(水) 那覇稽古
今年は台風の影響で沖縄に来るのが三度も中止になった。
今回も一カ月ぶり。
久しぶりの沖縄は雨だ。
昨日はすごく降ったらしい。
お稽古して、ステーキ食べて、カルチャーやって、ちょいと買い物して、空港に行く。
相変わらずのコース。
こういうのが大事な気がする。


6日(木) 浜松シーサイド
朝まで雨だったが、良いお天気となった。
夜には名古屋にいた。
志の輔独演会が名鉄ホールであるのだ。
名古屋の独演会には出演こそしていないが、結構な確率で楽屋に鉄九郎がいるのだ。
この時間が僕にとってはとてもうれしく贅沢な時間なのだ。
一ファンとして楽屋にいる。
こんな幸せなことはない。


7日(金)
自宅に帰って来て、午後に三七郎くんと鉄六が来てくれて、
録音をちょいとやって、鉄六と岡山のライヴの稽古をして、
で、明日は浜松に行く。

今週はよく働くぞ。


8日(土) 浜松
今日もまた新幹線に乗った。
浜松に行くためだ。
鶴十郎さんのお浚い会のために。
唄方4人と囃子方4人、それに邦さんと僕が、東京から行くメンバー。
邦さんはもう浜松に入っているだろう。
僕もどこから浜松に向かうかわからなかったので、鶴十郎さんには「勝手に行きますよ」と伝えてあった。
あとのメンバーは新幹線のチケットが手元に届くのだ。
で、結局僕は東京から行くことになったので、
じゃあ、皆と同じ新幹線を取ろうと思って取っていたのだ・・。
と思っていたのだ。
がしかし、乗った新幹線はみんなとは違うものだった。
こういうのが面白い。
新幹線のチケットを取っているときに、僕は何か考えたのだろう。
「だったらこの新幹線がいいや」ってなったに決まっている。
ただ、それが未来の僕にとっては、なんのためにその新幹線にしたのかが思いだせないのだ。
結局みんなよりちょいと早く着いた僕は、浜松で食事をすることにした。
案外過去の僕の考えもそんなとこだったのかも。


9日(日) 鶴十郎氏おさらい会
朝起きたら二日酔いだった。
久しぶりに邦さんと一緒だということで飲みすぎているのだ。
やっとこさっとこ起きて支度して会館へ。
ウチのお弟子さんが「都風流」と「石橋」を出している。
二人ともよく弾いた。
師匠としても満足である。
他には「花見踊」「新曲浦島」「供奴」を弾かせてもらう。
ありがたいことだ。
無事に終演。
浜松駅で邦さんたちと一杯飲んで帰りの新幹線に乗った。
あっと言う間に寝た。
気がついたら東京だった。
全然寝たりないぞ。


10日(月・祝)
よく寝たなーーーーっ、て目が覚めると7時30分くらい。
以前なら10時とかさ11時とかさ・・・。
歳なんですな。
6時間も寝れば良いのですな。
んなことで掃除してね、稽古場を。
お稽古日ですからね。


11日(火)  鉄九郎ライヴ 月の舞台 岡山
昨年に続き「月の舞台」でのライヴ。
ここには前回鉄六を連れて来ている。
今回も連れて来た。
良いお客様がたくさん集まってくれていてありがたかった。
オリジナル曲の「ひだまり」と「南へ」を三味線二挺でやってみた。


12日(水) 岡山稽古
今日は稽古日。


13日(木) 
夜、羽田空港に帰ってきた。
そのまま11月6日の志の輔らくごの打ち合わせを。
昨年も空港でやったような。
毎年空港で打ち合わせになるかも。


14日(金)
稽古日。


15日(土) 西川寿之静師おさらい会
那覇にやってきた。
小雨が降っている。
昨日は土砂降りだったそうな。
お弟子さんである寿之静師の初めてのおさらい会。
舞踊のお浚い会なんだけど、お弟子さんたちでお三味線弾いたりした。
いやいや、楽しかった。


16日(日)
昼過ぎに帰ってきた。
なんと東京29℃。
沖縄より暑いぞ。
夕方やっと美容院に行けた。


18日(火)
猫は気ままだとか自分勝手だとかいう。
たしかにそうかも知れない。
けど自分勝手でない生き物がどこにいるんだろ?
「自分勝手」という言葉があんまり感じが良くないが、みんな自分勝手だぞ、
それでいいのだ。
伽羅も自分勝手。
これがとても良い。
僕の斜前でこちらに背を向けた形でゴロンと寝る。
必ず。

これが自分勝手。
ただ、どうしてこうやって寝るのかが僕にはわからない。
そばにいたいのだともとれるし、「背中をなでなさいよ」と言ってるようにもとれる。
今日はそっとしておいた。
僕はテレビに夢中だったし。

30分くらいしたところで、ふと「伽羅」と呼んでみた、小声で。
そしたら「ニャッ!!」と「!」を二つもつけて飛び起きてこっちを見て座った。
いやいや、そんなにびっくりしたのか?
ただちょいと呼んでみただけだ。
こっちが戸惑ってしまった。
大事な眠りの邪魔をしたようだ。
でも、大事な眠りならなにも僕の斜前で寝なくても良いのだ。
わざわざここに来て僕に背中を向けて熟睡ってなんなんだろ?
今日もその理由がわからぬまま僕はその場所を去る。
振り向くと伽羅がジーッと見ている。
「まだいればいいのに」ともとれるし「よくも起こしたわね」ともとれる。


19日(水)  浜松稽古
鶴十郎さんの会のあと初めての稽古。
次の目標は来年の僕の会。


20日(木)
帰りの新幹線で富士山が見えた。
いつも見えてるのかもしれないけど
だいたい寝てるんだろうな。


21日(金)
半年に一度病院に来る。
いろんな検査をしてもらいに。
病院が苦手なワタクシだが、ありがたく検査してもらっている。

夜には日芸へ。
今年も歌舞研の公演が近づいてきた。
今年の演目は「忠臣蔵 五段目・六段目」
得意じゃんワシ。
でも驚いたことに日芸では今までやったことがないそうな。
おおおっ。


22日(土)
お稽古日でして、朝からみなさんテンションあげていらしてます。
小雨だったり大雨だったりやんだり降ったりという忙しいお天気です。


23日(日)
昼間は従弟とゴルフした。
うれしかった。

夜、演舞場の芝居がはねたころ東劇の松竹稽古場にいた。
11月6日の極真空手の演舞のリハーサルだ。
獅童さんたちと作っていく。
僕としては頼りになるメンバーを集めているので楽だった。
トントンと出来あがった。
当日が楽しみである。


24日(月) 巣鴨四丁目落語会
志「久しぶりだよな」
テ「そうですよね」
志「それだけゴルフしてないってことなんだ」
テ「今月名古屋でお会いした以来ですね」
志「あれ今月だったっけ?」
テ「はい」

テ「今日はどなたかいらっしゃるんですか?」
志「なにが?」
テ「いや、ゲストというか噺家さんは」
志「ううん、来ないよ」
テ「了解しました」
志「お前はどうするの?」
テ「へっ?」
志「秋の長唄をやったりしないの?」
テ「あ(笑)やれと言っていただければやらさせていただききます(笑)」

志の輔らくごの開演。
仲入り後に鉄九郎出演。
なんだか久しぶりだぞーー。
高座降りてきたら
六「師匠、ご自分の名前は言ったほうが良いですよ」
ありゃ、言い忘れたか。

夜の部は言い忘れなかった。


25日(火) 鉄九郎のわがまま vol.13
三美郎さんが唄ってくれることになっている。
あまり演奏会では掛からない曲、舞踊曲をやってみようかと。
「手習子」「羽根のかむろ」「蓬莱」とか。
11月は休みで12月はスクハジと合同でやるので
実質的には今年最後の「わがまま」とも言える。
13回やってみて、わかったことが色々ある。
出来るんだと気がついたことも色々ある。
いやいや、なんとも勉強になったのである。
やって良かった。
やらない時とは考え方がまったく変わった自分がいる。
これからも楽しみな会なのだ。


26日(水)
日芸歌舞伎のリハーサルだ。
いやいや、ここんとこ毎日忙しいのー。
ありがたいこってすーー。

リハーサル後にも打ち上げがある。
打ち上げといったら本番の後って感じだが日芸歌舞伎は違う。
とにかく何かが終わったら飲む。
さすが学生だ。


27日(木) 志の輔らくご in ACT
ここ何日かの中で今日が一番忙しい日。
まずは淡路町の某所で伝の会の下ざらいを。
今回は直吉さんに出ていただく。
僕がタテを務めるのは「新曲浦島」。
唄にのせて気持ちよく弾かせてもらう。

次に行くのは国立劇場稽古場。
直吉さんに送ってもらう、ありがとうございました。
長唄協会の仕事のお手伝いですね。
「石橋」を家元の言うとおりに弾きます。
勉強になりました。

最後は赤坂サカスのアクトシアターへ。
家元に送ってもらっちゃった、ありがとうございました。

楽屋に着くと、ちょうど志の輔さんが僕を呼んでるところだった。
一席目と二席目の間に着替えをする、
その時のツナギの曲を考えておいてということ。
秋らしい感じに仕立てて、太鼓を打つ前座さんと練習。
いざ本番。
アクトは二席だとばかり思っていたが、たっぷり三席。
スゴイですなぁ、志の輔師匠。
そして打ち上げ。
三日間の公演、毎日打ち上げることでしょう。


28日(金) 志の輔らくご in ACT
あれっ、今日のスケジュールを見て驚いた。
仕事は夜のアクトだけなのだ。
昼間は空いている。
あらっ、思わぬところで休養である。


29日(土) 伝の会演奏会 & 志の輔らくご in ACT
荷物を積んでお江戸日本橋亭へ。
伝の会なのだ。
直吉さんを迎えての昼夜公演。
昼は邦さんタテの「二つ巴」。
夜は僕の「新曲浦島」。
楽しい伝の会であった。
うむ、伝の会はおもしろい。

打ち上げをしているとちょこちょこ電話が入る。
それではということで、ホスト自らが中座という無礼をお許しいただき
赤坂へと向かう。
志の輔アクトが千秋楽なのである。
しかもこちらは昼公演。
早々と飲んでらっしゃったのだ。

志「わざわざ来なくたっていいんだ」
とやさしい言葉で迎えてくださる志の輔師匠。
テ「いやぁ、今日も素敵な舞台をありがとうございます」
志「ほんっとに、そうやって見もしないのによく言えるな、立派だよ」
と誉めてくださる志の輔師匠。
ヤンヤヤンヤでございました。




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