青?裸々な日常
2011年5月1日
第186号 彦根→沖縄



1日(日) 伝の会 彦根
6時ちょいに目覚ましが鳴った。
ぐるんぐるんしている。
すぐに二日酔いだとわかった。
ていうか、さっきまで飲んでいたし。

チェックアウトしてタクシーに乗る。
ジャンボタクシーだった。
ひとりで乗るには贅沢な。
料金払うときにドキッとした、お金がそんなに入っていない。
あれっ!?
タクシー料金払うと残りざっと2,000円。
おいおい、大丈夫か?
これから彦根まで行くんだぞ。
カードだけで行けるかな?

那覇空港で関空行きにチェックイン。
おみやげはカードで買った。
ガムは現金、この時点で2,000円を割っている。

関空に到着。
久しぶりやわー、ここ。
「はるか」に乗って新大阪まで行く。
そこからは新幹線。
新幹線は携帯から買えるからお金はいらない。
問題は「はるか」がカードで買えるかだ。
ま、買えないはずはないとは思う。
最悪みどりの窓口に行けばいいんだし、ただ、あそこに並ぶのが億劫なだけで。
取りあえず、鞄の中探してみようかな、ポチ袋とかにいくらか入ってるかも知れ
ないし。

よっしゃ、カードで買えた。
ドーンと米原まで。
よっしゃよっしゃ。

米原に11時25分に到着しました。
スゴイね、那覇から来ましたよーー。
会館の方が迎えにいらして下さり車中へ。
2009年の12月に志の輔師匠に連れてきてもらった所。
走り出して、あの時も米原から車だったことを思い出した。
景色が記憶に残っているんですな。
寄り道したラーメン屋も思い出した。

会館到着。
思ったより早かった。
無事に着いて良かった良かった。
リハーサルして開演。
まずは伝の会がやって休憩。
そのあと悠玄亭玉八師匠。
そして鼎談、最後に伝の会という構成。
いやいや楽しいライヴでござんした。

それから老舗料亭の「やす井」に移動。
まぁ、老舗の立派なところだわ。
そこで少し伝の会と玉八師匠。
終演。
ホテルにチェックインして打ち上げ。

お世話になったスタッフさんたちと楽しいお酒だった。
フラフラになって就寝したんだと思う。

2日(日) 
5時45分ごろ目覚ましが鳴った。
グラグラしている。
二日酔いに間違いなかった。
毎日二日酔いだ。

お世話になったスタッフさんが米原まで送ってくださるというのでお言葉に甘えて車に乗る。
彦根から約6キロだそうで、来る時は30分以上はかかったんだけど朝はほんの10分で着く。
早いので駅近くのローソンでお味噌汁を買って飲む。
良い天気にお味噌汁。
いいねぇ、身体によさそうだ。

米原から新幹線で名古屋へ。
名古屋からセントレアに行かねばならない。
このセントレアという空港がない。
中部国際空港と書いてある。
はたしてセントレアが中部国際空港なのか、今日になるまで確認しなかった。
忘れてた。
多分そうなのだろうが違うかもしれない。
これから向かう中部国際空港がセントレアじゃなかったら、
11時に那覇空港に着けないかもしれない。

名鉄に乗るのか。
どれに載ったらいいんだ?
駅員さんに聞いてちゃんと乗れた。
そして中部国際空港へ。
よっしゃセントレアだった。
この空港来たかった。
ゆっくり見たいが時間がない。
お腹が減った。
そんなに時間がない。
うーーん。
きしめんをササッと食べて機内へ。

目が覚めたら那覇空港に着くとこだった。
おっ、ちょっと早いぞ。
迎えの車で名護に向かう。
藤木勇人さんから電話
藤「鉄九郎さん、今どこですか?」
テ「ああ、もう向かってますよ、宜野湾あたりです」
藤「早いですね」
テ「ええ、トントンと来ています」

よっしゃースタート時間に間に合いそうだぞ。
いやいや、それどころかスタートの前にちゃんと食事が出来そうだ。

藤「これだったらスタート時間少し早めても良いですね」

なにっ!!
早めたら食事ができんではないか。

藤「30分早めます、それじゃ」

それじゃって、ああた、うーーん、車をそこのローソンに止めてください。
本日ローソン二回目。
今回はポーク玉子のおにぎり購入。

むしゃむしゃ食べてカントリークラブのコテージに到着。
志の輔さん、藤木勇人さん、Nさん、Tさんが揃っている。
そこに僕が加わった。
さぁ、コースコース。

そして夜はバーベキューパーティー。
肉たくさん食べた。
フラフラになって寝たはずだ。

3日(祝)
6時ちょいに目覚ましをかけたが、その前に目が覚めた。
トイレから帰ってくると志の輔師匠が起きたとこだった。
リビングに行くとみんな起きている。
師匠にあいさつをしている。
「おはようございます」
「おはよーございます」
「おはようございまっす」

コーヒーを飲んだ僕らは、この素晴らしいコテージを後にした。
一路、もう少し那覇寄りのカントリークラブへ。
ここは良く来る。
僕なんか国内で一番行ってるクラブだ。
曇り空は良いけれど風が強い。
スタート。
僕はなんだかお腹が減っている。
茶屋に寄ると得意のポーク玉子おにぎりを。
ここへ来る途中の車ん中でも食べた。
本日二つ目。
「よく食うな」と志の輔さんの目が語っている。
午後1時すぎ、無事に終了。
お風呂に入る。

志「そこは水風呂?」
テ「はい、師匠も入った方がいいですよ」
志「やだよ」
テ「やだよじゃないんです。疲れた足に良いですよ、膝まで浸かってください」
志「うーーーーーーーっ」
テ「冷たいですよね(笑)」
志「あ゛ーーーーーーーーーーーーーーっ」
テ「それでもう一度お風呂に入ると血行が良くなりますから。後の足のだるさが全然違いますから」
志「がーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」

レストランでビール。
いやはや、んまいっ。
そして那覇空港へ。
「たぬき」でまた一杯。

藤木さんたちとお別れである。
固い握手。
検査場を通る。
志の輔師匠たちの方が早い飛行機なのでしっかり見送る。
テ「ありがとうございました」
志「じゃな」
テ「さよーならーーー」
機内に向かっていった。

僕はJALのラウンジに戻りコーヒーを飲む。
そして機内へ。
今回、移動に事故がなくて良かった。

いやいや、よく遊んだぞ。
さて東京帰ったら働こうっと。

4日(祝)
休み。
連休中。
なので休もうと。


5日(祝)
今月は今日から働く。
お稽古日なのだ。
お弟子さんが来る日なんだと察知した宇太は、ニコニコと出迎える。


6日(金)
昼から出かけてなんだかんだで19時ちょい前に原宿駅に降り立った。
原宿駅かぁ。
考えてみると中学ん時に初めて来たんだよなぁ。
ラフォーレ原宿が出来たのがいつだったかなぁ?
ここいらをフラフラしていた時にゃ、まさか50過ぎてもここを歩いてるなんて考えもしなかったなぁ。
神宮前交差点で信号待ちしてたら若者に声をかけられた。
若「すみません」
テ「はい」
若「表参道ってあっちの方ですかね」
テ「はい、そうですよ、表参道の交差点かな?」
若「えっと、青山学院に」
テ「ああ、じゃこのまままっすぐ行くと青山通りだから右曲がってください」
若「ありがとうございます」
テ「ちょっとあるよ」
若「ありますか」
テ「駅からここくらいは歩くよ、それで青山通りだ」
若「はいがんばります」
テ「うん(笑)」

スタスタと歩いて行った若者。
20歳をちょいと過ぎた感じだろうか、久しぶりに若者の背中を見た。


7日(土)
お稽古日。
今日は寒い。
宇太は稽古場の座布団の上で寝っぱなし。
お弟子さんが座れんではないか。


8日(日)
お稽古日。
今日は暖かい。
暑いくらい。
座布団の上は暑いのだろう、宇太は僕のカバンの上に寝ている。

9日(月)
鉄七の稽古をする。
こやつ、ブログに稽古風景を載せている。
まぁ、俺が「良いよ」と言ったのだが。
自分を客観的に見ると面白いものだ。
http://ameblo.jp/te-tsu-7/


10日(火) 浜松
お稽古日。


11日(水) 岡山
お稽古日。
雨になった

12日(木) 浜松
今朝も雨。
新大阪も雨。
名古屋も雨。
浜松も雨。
お稽古して東京に戻ってきた。
やっぱり雨。

最寄りの駅から地上へ出たら止んでいた。
降り疲れたんか。

16日(月) 志の輔らくご 巣鴨四丁目落語会
庚申塚スタジオフォーに行くときは、中華屋さんに寄っていくことが習わしになっている。
今日も鉄六・鉄七と待ち合わせてスタジオフォー近所の中華屋さんへ。

いつもは定食を頼む私。
「こいつは野菜炒めばっかり食べてる」
と志の輔師匠に言われるくらい、野菜炒め定食とかニラレバ定食が多い。
でもね、今食べて、夕方にまた食事をするのです。
意外に食事の間隔が短いのですな、だからここはひとつ、定食には手を出さずに
あっさりとラーメンにしておこうと考えたのであります。
で、ラーメン。
そして楽屋入り。

志の輔師匠がやってきてゴルフの話しして昼公演の始まり。
仲入りの時、
志「お前出られるんじゃないか?」
テ「時間いっぱいですよ、それよりご飯どうします?」
志「おっ、なにしよっかなぁ?(店屋物のメニュー見ながら)」
テ「どうしますかね?」
志「なんかさぁ、ここんとこちょっと気にしてるからさぁ、カツとか食べたいんだよねぇ」
テ「ああ、ガツンと行きたいってことですね」
志「カツ丼か」
テ「とんかつ定食を扱ってるとこないっすかねぇ、どうせならちゃんとしたやつを・・」
志「あ、カツ丼こないだ食べたな」
テ「そうでしたね、半分こずつしましたね、カレー丼と」
志「もうひとつな感じだったんだよな」
テ「そうでしたな、ちょいと甘うございましたね」
志「じゃ、カレー丼」
テ「おっ、カレー丼でよろしいですか?」
志「だってカレー丼はうまかったろ?」
テ「はい、なかなかのもんでげした」

ということで注文も決まり、僕は高座には上がらず志の輔師匠が「五貫裁き」
をやってお時間となりました。
久々に聞いた「五貫裁き」。

志「さぁ、食べよ」
皆々「いただきまーす」
僕は昼のラーメンでなかなかにお腹が持ち、この時に注文したのはもりそばである。
鉄六と鉄七はざるうどん。
勢いよくカレー丼をかっこむ師匠が
志「ええっ、なに、そのお前たちのヘルシーな感じ」
テ「ええ、なんですかさっぱりと」
志「やな感じ」
テ「お持ちになった鱒寿司がありましたね」
志「おおそうだ、おーい、アレ出してくれーー」

師匠が昨日富山から買ってきた鱒寿司をいただく。
これでちょうど良い感じだ、お腹、いいぞー。

そして夜の部開演。
ここの公演はいつの間にか昼夜公演が当たり前になった。
さぞお疲れになることだろう。

夜の部、一席終えて仲入り。
志「うーー、さすがに三席やるとなぁ」
テ「お疲れ様です。私どもはただただ笑っているだけですけれども(笑)」
志「あー疲れたーーー」
テ「どうでげしょ、そしたら二席目はかるーく『蜘蛛駕籠』なんぞになさったら」
志「♪あ、こらさのよいやっさーーーっっ バカっ!!やらねーよ」
皆々(笑)


17日(火) 立川志の春独演会 巣鴨
巣鴨の時は近所の中華屋に寄って・・・・・
あれっデジャブ?

鉄七と中華屋さんに寄ろうとしたら
七「師匠、お休みです」
テ「なにっっっ、あーーーー、今日は火曜日かーーー」
七「わたくし、ここで食べなくてもなんとかがまんできます」

なんと殊勝なことを言うのだと振り返ったら、向こうの通りにそば屋が一軒。
暖簾がかかっている。
よっしゃーーー、そばだーーー。

ちなみに今日のお昼はミートソーススパゲッティだった。
まだご飯ものを食べていない。
そしてそば屋で注文したのが、かきたまそばの冷たいやつ。
なかなかおいしかった。

スタジオフォーへ。
志の春さんの初めてのスタジオフォーの会に師匠の志の輔さんが出演することになり、
冷やかし半分お祝い半分でやってきた。
今年の元日に二つ目になった志の春さんとは久しぶりに会う。
なにせ二つ目になると師匠のそばにはいないですからね。
今現在師匠のそばにいるのは、志のぽんくん・志の彦くん・志の太郎くんの前座三人。

志の春さんの長唄の師匠である三七郎くんも顔を出した。
いいヤツである。
さて、師匠として志の輔さんは何をおやりになるのでしょうか?
志「何をやったらいいと思う?」
テ「やっぱり『蜘蛛駕籠』では」
志「♪あ、こらさのよいやっさーーーっっ」
テ「はははは、ヨッ待ってましたーーー」
志「ばかっっっっ!!!!


20日(金)

健康診断をする。
今回から六カ月に一度やろうと心に決めた。
正確には五カ月に一度ということになるが。
なおいいじゃん。
とにかく、点検をかかすことのないようにしようと思う。

五か月点検始動。

とりあえず今日結果のわかったもので言うと健康。
あいかわらず中性脂肪が高いが他は大丈夫。
ホッとしたりするのである。

今日はのこぎりを買った。

のこぎり

懐かしい名前だねどーも。
なんで「のこぎり」って言うんだろ?
ともかくのこぎりを買った。
理由は家にないから。
そりゃそうだ。
なんのために?
ベランダに置いてある木のブランコを処分しようと思っていた。
もうずーっと前から。
娘のために買ったブランコ。
いい感じのなんだけどね。
もうブランコやらないし。
置いてけるほどスペースはない。
かなり傷んでいるブランコ。
危なくなっている。
そのブランコをのこぎりでギコギコと。

おっ、ブランコに乗るときはキーコギコとこぐよな。
ブランコを切るのはギコギコなんだ。
ははーん。

てなわけで、ブランコはなくなりました。
ちょっとさびしい気もするが、さっぱりとした気分にもなった。

しかし、
のこぎりを使ったのが中学三年生以来だ。
学校でなんかを切るので使った。
先生に「へったくそだなぁ」と言われたので覚えている。

それ以来。
いやはや人生は長いものだ。
またのこぎりと出会うとは。

汗びっしょりかいてくったくたになった。
その間、ずーーーっと部屋の中では宇太がボケーっと寝ていた。
見事である。


21日(土)
意外に早くお稽古が終わった。
ご飯食べて・・・・。

今、頭ん中を占領しているのは明後日からの志の輔らくご本多劇場のこと。
17日にお会いしたときに
志「そういえばさぁ」
と急に発注されたこと有り。

有り有り有り。

テ「またぁ、師匠、今日何日前だと思ってるんですぅ?」
志「一週間前だな(笑)」
テ「一週間前じゃないですぅ、一週間後には公演終わってますぅ」

それを聞いていた三七郎くんが
三「師匠、大丈夫ですよ、兄さんならすーっと作っちゃいますから(笑)」
志「な、だよな(笑)」

あれから三日。
ずーっと考えてる。
そして、今日作れるかなと思ってやってみたが・・・・。

ダメだ。

出てこない。
まだ熟さない。
まだ固まってないんかなぁ?
だけど明日には熟さないと、明後日本番だしなぁ。

明日明日明日、

出てこい出てこい出てこい。



23日(月) 志の輔らくご 半刻壱噺
10時30分に楽屋入り。
年に一度の本多劇場。
志の輔師匠のおかげで、この劇場にも出入りさせてもらうようになった。
僕の世代はもちろん、あこがれの劇場である。

師匠から「すぐ出来るよ」と言われた曲をなんとか作ってリハでやってみたが
自分として作りきれていない感が強くて、やめにしました。
期待にこたえられなくて残念。

一時間(半刻)一席きり、というコンセプトの会。
マクラや何かでも一時間半で収められるだろう。
そして三回公演をする。
じゃあその一席を何にするか。
この企画を決めた時から「○○にする。」と決めていた作品があったり
「いや、いま作ってるんだ」と言う時があったり。
最終的には沖縄の楽屋で
志「仲蔵にしようかと思ってさ」
テ「ギョギョッ!」

僕なんか「はんどたおる」でも良いのにーー
と思う浅はかな一ファンなのだが。

沖縄の楽屋から三日ぐらいした頃、正式に「中村仲蔵」に決まったということを事務所から聞いた。
さてメンバー集めだ。
うまい具合に28日29日の京都での「中村仲蔵」メンバーがそっくり来られるようになった。
いやいや、ホッとした。

無事に三回公演を終え打ち上げ。
テ「師匠師匠聞かせてくださいよ」
志「なにを」
テ「三回公演をやった感想ですよ」
志「うーーん、三回目は大変なんだな(笑)」


24日(火) 志の輔らくご 半刻壱噺
二日酔い。
うーーむ、そんなに飲んではいないのに二日酔いになる。
心労だろーか?
そんなこたーない。

ラーメンが食べたくて、どこで食べようかとうろうろしているうちに下北沢に来てしまった。
「やすべえ」って感じでもなく「江戸っ子ラーメン」って感じでもなくーー。
その間くらいがいいんだけどなぁ。
などとフラフラしている間に結構な時間になってしまった。
とにかく食べる。

楽屋入り。
お腹が苦しくて苦しくて。

そういえば、蓮二さんが昨日も今日も来ているのだが、
先日の前進座劇場での志の輔独演会の時に、鉄六の写真を撮っていてくれた。
渡された鉄六、大喜び。
うれしいだろうなぁ、蓮二さんに撮ってもらったなんて。
ま、僕も何枚かありますけど。
いやいやありがたいですよ。

今日も元気に三回公演。
膝とか痛いだろうなぁ。
スゴイ人ですなぁ。

無事に終了して打ち上げ。
昇太さんも通りかかる。
昇「ええっ?!三回公演なの!!」
志「ああ、疲れたよ」
昇「なーに言ってんのー、好きでやってるくせにーー(笑)」
志「(笑)」


25日(水)
稽古日。
なんだかドヨーンとする。
ちょこちょこ昼寝。
午後にスクハジの稽古があった。
見事に寝た。
おかしいな、疲れてんだなぁ。

夜、志の輔師匠から電話。
志「はーーーぁ」
テ「収録(ためしてガッテン)は終わられたんですか?」
志「ああ、終わった」
テ「お疲れさまでした、いやいやお疲れでしょうなぁ」
志「いやいや」
テ「だって、僕だって今日は疲れてましたもの、ボーっとして」
志「ええっ?」
テ「いやほんとに」
志「だって1分30秒くらいしか仕事してないだろ?(笑)」
テ「ははは、いやそりゃそうですけどね、師匠に比べればほんのチョロっとですけどね」
志「そうだろー」
テ「気が張ってまんがなーー(笑)」
志「ま、そりゃそうだな」



28日(土) 立川志の輔独演会 春秋座
電話かかってきた。
テ「もしもしおはようございます」
志「うん」
テ「大丸っすか」
志「ああ」
テ「僕も今東京駅着いたとこなので向かいます」
志「うむ」

やっぱり大丸だった。
きっと大丸だと思い早めに出てきたとこだった。
買い物をして新幹線のホームへ。
テ「なんか買うものありますか?」
志「いや、全部そろっている」
乗る。
おにぎりとみそ汁と雑誌と新聞が用意されている。

たしかに。
他にはなにもいらんわな。
志「えっと、このおにぎりは何?」
志の太郎「えっと、それが昆布でこれがしゃけで・・・」
志「梅干しはどれ?」
太「いえ、すみません、梅干しはなくて」
志「なにっ、基本だろ、梅は」
太「すみません」
志「いや、いい。売ってなかったんなら仕方がない。そういうことだ鉄九郎も食べろ」
テ「いただきます」
志「なんだそれ?」
テ「てんぷらが入ってます」
志「よくそんなもの食うな」
テ「こういうのが好きですが。師匠は梅干しのおにぎり食べるんですね」
志「基本だろ」
テ「はははは、そう言われてみれば基本って気がしますが、食べないなぁ」
志「えっ?!なにっ?!お前、梅干しのおにぎり食べないのか?」
テ「食べないですねぇ、あ、いや、食べますよ」
志「ごまかしてもダメだ。お前、なんて日本人だ。梅干しのおにぎりを食べなくて、
よく三味線弾いてられんなぁ、ったく信じられないよー」
テ「あらっ、師匠は鮭とかタラコのおにぎりが好きなんだと思いました」
志「鮭だってタラコだって好きだよ、だけど梅干しが基本だろ、信じられないよ、ったく」
テ「おお、こわっ(笑)やっぱりおにぎりは梅干しですね」
志「やかましっ!」

やってきました京都。
今回は「中村仲蔵」をやることになっているので、
鉄九郎の他、附打のタッキー、太鼓の貴音さん、笛の晴代さんという本多劇場チームがそのままやってきたのです。
タクシーで京都造形芸術大学へ。
志「そうだよな、お前は京都詳しいんだよな」
テ「でも久しぶりですねぇ、時間があればね、いろんなとこに」
志「そうだよな、時間ないもんな、まったく」

春秋座に到着し、サウンドチェックやら軽くリハーサルを。
そして開演。
ここの小屋は日本で一番か二番に好きな小屋と言っても良い。
一昨年、舞台で弾かせていただいた時の気持ち良さを今も覚えている。
会場の出来の良さももちろんだが、会場の持っている「気」というのだろうか?
そういうのがピリッとしてて気持ちが良いのだ。
志の輔師匠の熱演で幕に。

外は雨。
台風2号が近づいている。
打ち上げはフラミンゴ(のオブジェ)を曲がった所の中華屋さん。
我ら本多チーム、本多の時は帰りの時間とかあって一緒に飲めなかった、
今夜は飲めるぞよ。
今夜は飲むぞよ。
という意気込みが感じられる恐ろしいメンバーである。
ホテルへ戻るタクシーの中で
「じゃ、ちょこっと寄って行くか」となり、ちょっと寄っていくことに。


29日(日) 志の輔独演会 春秋座
目が回っている。
二日酔いである。
いつもこうなってから気がつくことがある。
飲んでいて、最後の方は水でいいのである。
最後までアルコールを飲まなくても良いのだ。
水でいいのだ。
最後の二時間くらいは。
全然それで良いのだ。
どうしていつもそのことに気がつかないのだろうか。
翌朝こんなに後悔するのに。
水で良いのだ。
手に書いておくかな。

なんとか楽屋入り。
お腹がめちゃめちゃ空いている。
ろくに食べなかったんだろう。
みんなも空いているという。
そして大学の近所に天下一品の総本家があるという。
ならば行こうか。
師匠はまだ楽屋入りしないというので今のうちに皆で天下一品へ。
ガツンと食べる。
楽屋に帰り寝る。

開演間近、ピリッとした。
持ち直したぞ。
よしよし。
そして開演。
今日の公演で「中村仲蔵」はしばらくやらないかな。
やる予定は決まっていない。
沖縄で二回、本多劇場で六回、春秋座で二回か。
十回弾かせてもらったのか。

そして終演。
いつまでも拍手が鳴りやまなかった。

京都駅。
お客様と楽屋で飲み、駅のそば屋でまた飲んだ師匠は結構良い気分になっている。
お客様がホームまで見送りに来てくださり、機嫌良く話す師匠の背中を写真に撮り、
ブログにアップしようかなと思った瞬間、こっちを振り向いた師匠が
バシッッッッ!!
志「アップしてるんじゃないっっ!!」
テ「おおおお、なんでわかったんすか!!」
志「わ・か・る・ん・だっっっっ!!」
おそるべし。

そして新幹線の中。
そば屋からずーっと日本酒を飲み続けている私たちはかなり酔っ払いました。

四年前に、春秋座のプロデューサーの方が志の輔師匠に「『中村仲蔵』をやってください」と
手紙を書いたことがきっかけで始まったここの公演。
三年目にして志の輔師匠は彼の夢を叶えてさしあげた。
一番良い形で叶えようと三年かけた。
志の輔師匠は黙っているが、たぶんものすごい達成感のようなものがあるのではないか。
叶えてさしあげると言うか、自分もここで仲蔵をやりたいと思ってやり遂げた達成感のようなもの。

男っすね。

30日(月)
さすがに疲れてはいる。
ちょいと二日酔いな感じである。
さてさて、明日どうしよかっな?
そんなことを考えているようではイカンのです。
もう決まっていないとイカンのです。
時間はたくさんあったのです。
イカンのです。


31日(火) 鉄九郎のわがまま vol.8 
今回は「藤娘」をやることになっている。
バンドで。
それは決めてある。
それを決めたことで安心してしまった。
前後の一人の部分をどうするのかということだ。
「菖蒲浴衣」だとは思っている。
じゃ、その「菖蒲浴衣」をどうやるのかということなのだ。
それをキチンと、今日を迎えるまでに、しっかりと、考えておけ、
ということなのだ。

さあ、とにかく会場入り。
メンバーが揃い稽古に入ります。
今回は古典なので、作り上げるというよりは確認しながらって感じですな。
気持ちの良い「藤娘」が出来たらサイコーなのです。




ページのトップへ戻る